MS TOMORROWSという自助グループ


MS TOMORROWSの誕生

  1997年7月5日全国多発性硬化症友の会愛知県支部は、設立の産声を上げました。2006 
 年秋、MS TOMORROWSと改称することになりました。

  多発性硬化症という病気に限ったことではありませんが、慢性疾患をかかえることは簡単 
 なことではありません。病をもつというのは、本当に大変なことです。病は、社会や文化に
 よって受け止め方が違うことがあります。多発性硬化症は、欧米の中では、よく知られてい
 る疾病です。しかし日本には1万人強の患者しかしないことから、なかなか理解されにくいも 
 のです。 

  多発性硬化症と病名を聞いても、最初は理解できないかもしれません。どうして自分が?
 と思うところから始まるのかもしれません。悩みを抱えたり、不安になった時には、その気持
 ちをちゃんと伝えることが大切です。周囲の方々に話せるのがよいのですが、それが無理な
 ときには、カウンセリングやピアカウンセリングを利用したり、別の機関で相談したりするのも
 よいでしょう。

  病を受容するときには、驚きや悲しみ、あきらめという気持ちを繰り返します。変化する身 
 体状況を見つめて、泣くこともあります。でも、その涙の向こうに、やっと病を受容することが
 出来ます。しかし病の受容はそれほど簡単なことではありません。再発を繰り返す病気の場
 合には、再発に不安になることも少なくありません。病と向き合うこと、上手く付き合うことは 
 易しいことではないのです。

  やっと病と向き合えるようになったとき、病をもった同世代の仲間に出会う機会に恵まれる
 こともあるでしょう。同じ病気だからこそ、越えられる心の垣根があります。「あなたの気持ち
 が分かるよ」、と共感できるだけで安心できる日もあります。ただ傾聴するしかない日もありま
 す。「どうして生きているのか?」と自問自答された時が、その時かもしれません。自助グル 
 ープは、自らも支える患者会の意味ですが、支え支えられる存在だからこそ、言える言葉が
 あります。「どうして生きているのか?それは今を生きているからです。そして朝(あした)が来
 るからです」と。夜は闇で、悲しさと苦しさに吸い込まれそうになります。でも朝は太陽の輝き
 とともに、希望も照らしているように感じます。その朝(あした)を信じて、輝いていけるように、
 精一杯生きるほかないような気がします。その思いを込めて、患者会はMS TOMORROWS 
 と改称することにしました。
  もともと“tomorrow”には複数形がありません。しかし、MS患者様お一人お一人にとって 
 の、「朝(あした)、たくさんの朝(あした)」“TOMORROWS”としました。 この「朝(あした)」の
 中にはこのHPをご覧の皆様自身の「朝(あした)」も含まれていることを願っています。

  「先生、たくさんの明日のために、未来のために一緒にがんばって下さいますか?」「もちろ
 んだよ。そのために、僕たちはいるのだから。」ある日、ドクターから言われた会話です。一 
 緒に、共に、彼らと皆さんと未来を歩いていきたいと思っています。皆さんに、よりよい明日 
 が、未来が訪れますように、私たちも努力していきます。今後とも宜しくお願いいたします。




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