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定義
本症は、病理学的には、中枢神経内に多数の脱随巣が散在し、臨床的には、多彩な症状
が出没することを特徴とした慢性の疾患をいいます。症状は増したり寛解したりします。
中枢神経系の原因不明の髄鞘脱落を主病変とする疾患を髄鞘性疾患と呼びますが、
MS(多発性硬化症)はその代表的、中心的疾患です。
病因
現在までのところ不明です。ウィルス感染説やアレルギー説(自己免疫説)人種的要因、
環境因子(寒冷、食べ物など)も考えられていますが、免疫異常説が有力です。
臨床症状
多発性硬症は、中枢神経内に2つ以上の病巣が存在し(空間的多発性)、病巣は寛解し、
又新しい病巣が再発する(時間的多発性)ことがあります。急性または亜急性に発生し、
◎足が動きにくいなどの感覚障害
◎ものが2重に見えるとか、目がかすむ、見えにくくなるなどの眼症状、
◎めまいや排尿障害、疲労、しびれなど、
臨床症状は多彩です。病巣が中枢神経(脳や脊髄)のどこにあるかによって一定しないか
らです。病状は固定する場合もあれば、一過性の場合もあります。現在は再発時にステロ
イドを使用したり、再発防止や進行を遅らせる薬として、ベタフェロンを使用する場合があり
ます。さまざまな症状には、主治医の先生が、その症状にあわせた投薬をします。多発性
硬化症になったことで、落ち込んだり、将来に不安を感じたりすることも少なくありません。
しかし、新しい治療法や新薬の研究、承認も進められています。
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