「MSと共に生きるエッセイ」エッセイ賞を受賞して

                                         服部欽也

  何も意識をしないで、ただ自分の普段思っている事を文章にしようと思って応募したのです
 が、早いものでもう1年半が過ぎました。応募したときは、まさか自分の文章がエッセイ賞の
 5名に選ばれるとは思ってもいませんでした。  

  授賞式にも招かれ、自分の文章を読まれると言うことは大変恥ずかしく、不思議な気持ち 
 になりました。

  MSを発病して10年が経ち、私の生活は一変しました。病気になる前の過去の生活に戻
 ることは出来ません。しかしこの受賞で自分の今までしてきたことが評価されたと言うことは、
 自分の中で大変大きな自信となりました。今でも自宅の部屋の自分の目に入るところに、
 エッセイ賞の賞状が飾られていますし、エッセイ集や、Webサイトの中にも自分の文章が掲
 載されています。

  受賞後、私は何か変わったでしょうか?いえ、自分の考え方は以前とまったく変わってい
 ません。むしろ受賞したことにより、信念のようなものが強くなりました。MSに限らず、病や 
 障害を持っていても、社会と積極的に関りを持つことが大切だと思います。社会生活を積極
 的にすることは、自分を成長させることになります。色々な人に関わることで、多くの方に病 
 気のこと、障害の、こと理解や関心を持ってもらうことが出来ると思います。また理解や関心
 を持ってもらうことで、目に見えない壁を取り除く第一歩となるような気がします。

  今でも自分は仕事や患者会の活動の中で様々な人からパワーをもらっています。もらった
 分、自分がパワーをお返ししたいと思っています。それが夢でもあります。それはなかなか
 簡単なことではではありません。しかし、今回私の文章を読んでひとりでも構いません、パワ
 ーをさしあげることが出来ればと思っています。





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